NIKON1 J5のISO感度を画像で比較

カメラ

デジタルカメラの高感度耐性は向上しているとはいえ、フルサイズよりも遥かに小さい1インチセンサーを採用している NIKON1 J5 は不利です。そのため積極的にISO感度を上げる使用方法には適しておらず、悪条件時は画質を犠牲にしてISOを上げるか、撮影自体を諦めるかになります。その判断の為にも許容できるISOの範囲を把握する必要があることから、ISO感度別の比較を行ってみました。

ISO感度

カメラ用語のISO( アイエスオーもしくはイソ )感度とは、カメラが光をとらえる能力を表す値です。この値が大きくなるほど高感度になります。フィルム時代は、ASA(アーサー)100とか400と呼ばれていたものですが、アメリカ標準規格(ASA)とドイツ工業規格(DIN)が統合され国際標準化機構(ISO)と呼ばれるようになりました。

常用ISO感度と拡張ISO感度

カメラの諸元をみると、常用ISOと拡張ISOと記載されていると思いますが、その違いはご存じでしょうか?

基準ISO感度

大抵は常用ISO感度の最も低い数値が基準感度となります。これはカメラによって変わり、一般的にはISO100~200位のものが多いです。J5の場合はISO160になります。

常用ISO感度

カメラメーカーが推奨するISO感度のことですが、その判断基準そのものがメーカーによって違いますので、その数値だけで違うメーカーのカメラを比較することはできません。また許容できる画質も人それぞれですので、前もって許容できるISO上限を知っておきましょう。

拡張ISO感度

画質が劣化するためにメーカーとしては推奨はしていないが、緊急措置的に設定できるISO感度のことをですので、余程のことがない限り使用することは無いと思います。

NIKON1 J5 の仕様(ISO)

ニコンの仕様表を見ると、常用ISO感度、拡張ISO感度とは明記しておらず以下のように記載されています。

・ISO 160~12800(200以上は1段ステップ)、6400(NR)、12800(NR)選択可能
・感度制限オート(160~6400、160~3200、160~800)

6400(NR)、12800(NR)となっているので、基準感度はISO160、常用ISO感度はISO3400。拡張ISO感度がISO6400・ISO12800と思われます。

ISO感度別 比較画像

撮影時は曇天でISO160では動き回るキアシシギをを撮影するのは厳しい状況でしたが、一瞬止まるタイミングでシャッターを押すことで何とか撮影するすることができました 。

キアシシギは、ISO160・ISO400・ISO800・ISO1600の比較画像です。

拡大したものがこちら

以下はキアシシギの撮影と同じ場所ですが、動かないウシガエルでもISO感度別の比較を行ってみました。こちらは上限のISO12800まで上げてみました。

紹介した画像は、横幅1800pxに切り出していますが、Webサイズでの鑑賞ならISO800からISO1600ぐらいまでは使えそうですが、等倍に近いサイズでの鑑賞ならISO400までにしたいところです。

最後に

NIKON1 J5は、これまでのNIKON1シリーズからすると高感度耐性が向上しているもののセンサーが小さいがゆえに良いとは言えないものの、シャッターによるショックが小さいので動かない被写体を選んだり、動き回る野鳥の場合は止まる一瞬を狙う事で、意外とISO感度を上げなくても撮影することができますので、ISOの上限を知った上で撮影方法を工夫してみてください。

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