今回、紹介する両機に言えることですが、広角側から標準域においては、コンデジなりに綺麗に撮ることができます。しかし、高倍率機を持ってのお出かけなら野鳥も撮りたくなるはず。そこで画質が良いFinePix F800EXRと操作性の良いLUMIX DMC-TZ85の画質や使い勝手を紹介します。
やっぱりファインダーは必要
やはり焦点距離が長いとファインダーが無いと、野鳥を導入するまでに時間がかかり、結果として飛ばれてしまい撮れない事が多くなります。
スッキリした枝に止まっている野鳥を撮影する場合は、ファインダーが無くてもそれなりに導入できますが、枝が込み入っているような場所に止まっている野鳥を導入するのはなかなか難しいです。
両機で同じ被写体を狙った場合、明らかにビューファインダーを持つDSC-TZ85(焦点距離720㎜相当)の方がファインダーを持たないF800EXR(焦点距離500㎜相当)比べ野鳥を素早く導入するこする事ができますので野鳥撮影においては、やはり液晶ビューファインダーがある方が有利です。
AF速度と精度
DSC-TZ85も同じような傾向ですが、AFは遅くはないものの小さな被写体は苦手なようで合掌しにくく、合っていると思っていても拡大するとピントが外れていることが多いですが、何回かピント合わせをやり直すと合掌してくれるのに対して、F800EXRはピントが合いにくい、もしくは全くピントが合わない事がありました。上記の画像はDSC-TZ85でピント合を合わせて連射を行った内の一枚ですが、F800EXRに持ち替えて撮影しようとしましたが、何回やってもピントが合わず撮り損ねてしまいました。
EXRオート
EXRオートは、カメラが状況を判断してISOや露出、ダイナミックレンジを設定してくれる機能ですが、状況によっては暗すぎたり、明るすぎることがあります。A・S・Mモードでは、そのような場合は露出補正を行うかシャッタースピードを変えて明るさを調整するのですが、EXRオートモードでは、露出補正ができません。野鳥撮影時にも便利な機能なのに残念です。
画質
カメラにとって一番重要な画質ですが、F800EXRは1/2型、DSC-TZ85は1/2.3型のCMOSセンサーを使用しています。そのため、F800EXRの方がセンサーが大きい分ほんの少し良いように感じます。
比較画像
あまり良い被写体に出会えなかったので、逆光気味にのムクドリでの比較になってしまいましたが、違いは分かっていただけると思います。撮影はそれぞれ望遠端で行い記録はRAWで行い、SILKYPIXで自動調整で現像処理したものです。
汎用RAW現像ソフト【SILKYPIX Developer Studio Pro10】ちなみに、参考までにNIKON1 J5 で撮影したものも掲載しておきます。FinePix F800EXRやLUMIX DMC-TZ85の画質の違いは一目瞭然ですね。
最後に
比較画像から言えることは、焦点距離の違いから背景は 少しDSC-TZ85の方がボケやすく、画質は若干ですが F800EXRの方が良いようです。そして野鳥撮影に関しては、ビューファインダーを持ち焦点距離も長いDSC-TZ85 。少しでも画質を重視するなら FinePix F800EXR となります。しかし画質が良いといってもNIKON1と比較すると両機とも劣るので、ある程度割り切って使う必要がありそうです。
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