AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VRとNIKON1 J5の組み合わせで野鳥やトンボの撮影を行っており、画質にも満足していますが、機材を軽くしたい場合もあるので、「AF-P DX NIKKOR 70-300mm f4.5-6.3G ED VR」を購入し試写してみたところ、それなりに使えそうな印象です。
試写するにあたって、良く訪れる池でカワセミをモデルにしようと思いましたが、今年は出が悪く出てくれない上に、他の野鳥もカモぐらいしか見つからない有様でしたので、自宅近くの川で行うことになりました。
天候がどんよりしており、シャッタースピードが上がらないので以下の状態で撮影しています。
- 焦点距離 300mm(35mm換算 810mm)
- 絞り 解放(F6.3)
- ISO感度 200
- 手持ち
NIKON1 J5のISO感度の上限はISO400、ISO200での画質を見たかったので、すべてISO200で撮影です。
画像はクリックで拡大できます。
去年は愛想が良くて、試写のメインモデルを務めてくれたジョウビタキですが、テリトリーが決まり切っていないからか警戒心が強くすぐに逃げてどこかに隠れてしまい、810mmの焦点距離をもってしてもこの程度しか撮る事がません。
等倍サイズにトリミングした画像がこちら。収差が出て滲んだ感じになっていますが、ズームレンズの開放での撮影としては、良好な方だと思います。
お次は、近い距離のヒヨドリ。実を守っているようで、近づくスズメやメジロを追い払っていました。
等倍で見ると、収差のせいでうっすらと青みがかっています。
動きが早く、ブレ画像を量産してしまいましたが、何とか撮ることができました。
等倍鑑賞するには、開放では少し甘いと言わざるを得ません。
お次は体が大きめなコガモのペア。
被写体が大きいと、甘さが目立ちにくいですね。嘴や水にぬれた岩の反射部分のパープルフリンジが目立ちます。
こちらも動きが早く撮りにくかったですが、この子はじっとしていてくれたので助かりました。
距離が近いと割と解像していますね。目の周りのパープルフリンジが目立ちます。
人と共生スズメさん。個体数が減っているそうな。しっかりとポーズを決めてくれたのでモデルになってもらいました。
メジロよりは距離がありましたが、シャッタースピードが上がっている分しっかり解像しています。手振れ補正が効いていても、被写体ブレが多少あるようですので、条件の良い時に再度検証してみたいと思います。
最後に
AF-P DX NIKKOR 70-300mm f4.5-6.3G ED VRとNIKON1 J5の組み合わせで、野鳥の撮影に使えるか試写を行いましたが、あいにくの天候でしたので開放のみの撮影となりました。画質的には「意外と行けそう」という感じです。光量が確保できしっかり絞ることができれば解像感もアップするでしょうし、収差も抑えることができると思います。とはいえ「 AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR 」の方が画質敵は断然上ですし、シャッタースピードが上がらい状況で、ISO感度を抑えたい場合、開放値が明るいというアドバンテージは大きく感じました。反面、NIKON1と重量的なバランスが良いのは、ダントツ「 AF-P DX NIKKOR 70-300mm f4.5-6.3G ED VR 」の方。長時間の手持ち撮影では、こちらが断然楽だと思います。
画質や悪条件での使い勝手を優先するなら 「 AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR 」、軽さを優先するなら 「 AF-P DX NIKKOR 70-300mm f4.5-6.3G ED VR 」と使い分けるのが良さそうです。
コメント