前回、シグマのレフレック(ミラー)レンズを紹介しました。その中で比較に使用したカメラは、ニコンZ50とX-T30でしたが、今回は、ボディを富士フィルムX-T30に統一して「EF400mmF5.6L USM」と「SIGMA MIRROR-TELEPHOTO 400mm F5.6」を比較してみました。
前提条件
それぞれの画像は、RAWで撮影し、【SILKYPIX Developer Studio Pro10】の自動調整機能を使い現像しています。前回もそうでしたが、自動調整にすると暖色系の色合いになるので、「撮影時設定」に変え、カラー項目のプロファイルをフィルムシュミレーション、色表現をPROVIA/スタンダードにして現像処理を行っています。
撮影は、どちらも同じ時に手持ち撮影したものですが、アングルが少し違います。ピント合わせは、シグマのミラーレンズは、ピーキング機能でのMF、EF400mmF5.6は、AFでのピント合わせです。
画像比較
「SIGMA MIRROR-TELEPHOTO 400mm F5.6」と接点なしのマウントアダプターでX-T30を接続した画像です。背景がこのぐらい離れているとリングボケや二線ボケがあまり気にならず良い感じです。
次に、「EF400mmF5.6L」に電子接点付きマウントアダプター「 Fringer FR-FX20]にて、X-T30を接続した画像です。手前にある枝の間を抜いているので前ボケがありますが、カワセミ迄の距離は少しだけ近いです。素直なボケ方で綺麗です。
この撮影場所は、西日がきつい時は背中の羽の色が飽和してしまうのですが、この日は薄曇でしたのでしっかりと解像してくれ比較撮影としては良い日だったと思います。ただ、失敗してしまったのが、EF400F5.6Lの画像の方が、開放ではなく絞りがF7.1になっていたことで、感度が上がってしまいISOが1000になっておりました。
それぞれの画像を比べると、SIGMAのミラーレンズも単体で見ると意外と悪くないものの、EF400mmF5.6Lと見比べるとボケに、ややクセが感じられ見劣りしてしまいます。
次に、長辺1800Pxにトリミングした画像で解像感の比較です。
左:SIGMA MIRROR-TELEPHOTO 400mm F5.6+X-T30
右:EF400mmF5.6L USM+X-T30
カワセミの背中の羽を見ると明らかに、EF400mmF5.6L USMほうが解像していることがわかりますが、SIGMA MIRROR-TELEPHOTO 400mm F5.6もかなり健闘しているのではないでしょうか。
最後に
ブログ内で、野鳥の撮影機材を紹介した時には、このレフレックス(ミラー)レンズは、紹介しませんでしたが、意外と健闘しており、ミラーレスのピーキング機能を含めカメラの性能が上がったっことで、ミラーレンズが使いやすくなったこと、画像処理ソフトにより色目の調整ができる事も含めると野鳥撮影機材として選択肢にレフレックス(ミラー)レンズも入れても良いかもしれませんね。
コメント