前回のSIGMA 50mmF1.4 EX DG HSMに引き続き、SIGMA 30mmF1.4 EX DC HSM をマウントアダプター「Fringer FR-FTX1」での使用感をレビューしてみたいと思います。
SIGMA 30mmF1.4 EX DC HSM
2005年に発売されたAPS-Cデジタル専用大口径標準レンズです。キヤノンマウントおよびニコンマウントはHSM(超音波モーター)仕様
レンズの構成は7群7枚で、非球面レンズに加え、SLDガラスやELDガラスといった特殊低分散レンズを採用し倍率色収差を補正しています。
絞り羽根枚数は8枚、最短撮影距離は40cm。フィルター径は62mm。
現在は、新型の「30mm F1.4 DC HSM」が発売されており周辺の画質がかなり改善されているようですので、これから購入する方へは、質感や造りも良く画質も向上している新型をお勧めします。
動作確認済みレンズ
Fringerのオフィシャルサイトで動作確認済みレンズを見てみると、新型の「SIGMA 30mm F1.4 DC HSM」の記載はありますが、旧型である「SIGMA 30mmF1.4 EX DC HSM」の記載は見当たりません。
使用感
「動作確認済み」レンズとして記載のないSIGMA 30mmF1.4 EX DC HSM が Fringer FR-FTX1 + X-T30 出の組み合わせ時の使用感を紹介します。
絞り
ニコン向けのAFレンズですので絞りリングがありませんからボディ側での操作となり富士ユーザーは戸惑うかもしれませんが、絞り操作自体は何の問題もなく行えます。
AF速度
AFは働きますが、「カカカッ」と少しスムーズさに欠け、フォーカスが合うまでに少し時間が掛かります。またフォーカスが今一つ信頼性に欠けます。これは、[Fringerオフィシャルサイトに記載のないレンズを使用する場合の注意点]にも記載されているように、位相差AFではなく、コントラストAFになっているからだと思われます。
Exif データ記録
Exifデータの 記録は、メーカーやレンズの詳細は記録されておらず「Fringer/ NF 30mmF1.4」と記録されています。正確なレンズ名まではわからないものの使用レンズの判断は付きます。撮影時の絞り値や最小絞り値も記録されていますので問題なく使用できそうです。
作例
SIGMA 30mmF1.4 EX DC HSM + Fringer FR-FTX1 + X-T30 で撮影したツーリングの時の作例を紹介します。
最後に
Fringer FR-FTX1とシグマの古いレンズであり、動作確認が出来ていない「SIGMA 30mmF1.4 EX DC HSM」の動作状況を紹介しましたが、このレンズは非常にシャープで良く写るもののアダプター使用を前提であれば動作確認済みレンズである「30mm F1.4 DC HSM」の方がストレスなく使えるでしょう。
私自身は、前に紹介した「SIGMA 50mmF1.4EX DG HSM」は、動作確認が取れておりAF速度や精度に問題無いので使う機会もあると思いますが、このレンズをAFの遅さや精度を気にしながら使うよりも、フジの純正レンズ「XF35mmF1.4R 」を使うことになると思いますが、「SIGMA 30mmF1.4 EX DC HSM」の方がシャープに感じますので、周辺画質が改良され、よりシャープになっている「30mm F1.4 DC HSM」を選択しても良いかもしれません。
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