野鳥撮影で素早い導入に有効なドットサイトのススメ

野鳥

NIKON1 J5 は、コンパクトなシステムで焦点距離が稼げるのが特徴ですが、焦点距離が延びると野鳥をファインダー内に導入するのに手間取ってしまいます。そんな時に活躍してくれるのがドットサイトです。そこで今回は、ドットサイトの解説と取り付け方の参考例を紹介します。

ドットサイト

ドットサイトもしくは、ダットサイトと呼ばれますが、本来は野鳥用ではなく拳銃用でシューティングゲームなどではなくてはならないもののようです。野鳥撮影ではなくても問題ありませんが、焦点距離が伸びる程、野鳥をファインダー内に入れるのが難しくなりますので、ドットサイトをを使い素早導入する事でチャンスが増えるのは間違いないです。

飛びものが好きな方は、ドットサイトで野鳥を追いファインダーは見ないという方もおられます。そのためにはシビアな調整が必要ですが、そのような使い方も出来ますので検討する価値はあるかもしれません。

ドットサイト(ダットサイト)の種類

ドットサイトには様々な形状がありますが、大きく分けてチューブタイプとオープンタイプがあります。

チューブタイプ

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チューブタイプのドットサイトは、ライフルスコープと同様に筒(チューブ)の前後にレンズを配置した構造になっています。野鳥用として販売されているものでは、あまり見かけません。

メリットは、

  • 筒の中にレンズ面があるので割れにくい。
  • レンズの内側に水滴が付かない。

デメリット

  • オープンタイプに比べ重い。

オープンタイプ

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オープンタイプのドットサイトは、ドットが投影される前面レンズが露出した形状になっています。

メリット

  • チューブタイプに比べ軽量。
  • チューブタイプよりも小さい。

デメリット

  • レンズ面が露出しているので破損しやすい。
  • 雨天時にレンズ面の内外に水滴が付く。

取り付け方

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本来は、ガン用なのでレールに取り付けるようになっていますが、最近ではカメラメーカーからホットシューに取り付けるタイプのドットサイトが販売されています。

ホットシュー用

OLYMPUS 防滴機構 ドットサイト照準器 EE-1

Nikon ドットサイト DF-M1 ニコン一眼レフ・Z・P1000用

その他に、ホットシューアダプターを使う事で、ガン用のドットサイトをホットシューに取り付けて使う事の出来る製品も販売されています。

IoSystemsInc ホットシュー対応 マルチドット 照準器 ドットサイト 2色 4パターン 日本語説明書付 (ホットシューアダプターのみ)

ホットシュー対応のドットサイトをカメラの横に配置したい場合は、エツミから販売されている「ドットサイトブラケット E-6673」を使うと簡単です。

ETSUMI ドットサイトブラケット E-6673

ガン(拳銃)用

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ガン(拳銃)用と言っても本物ではなくレプリカですが問題なく使えますのでご安心ください。このタイプを取り付けるには、レールを用意する必要があります。市販のものを使っても良いですが、簡単ですので自作するのもありですよ。

オープンタイプ

ドットサイト ダットサイト 20mm レール 照準器 4種 レティクル エアガン オープン

Scoking ウルトラコンパクトマイクロドットサイト (レッド/グリーンイルミネーション)

チューブタイプ

Aimpoint Micro T-1タイプ ドットサイト (レッド・グリーンイルミネーション/ローマウント)

取付例

NIKON1 J5への取り付けを紹介しますが、一眼レフの様にホットシューがありませんのでエツミの「ETSUMI ドットサイトブラケット E-6673」などを使いホットシュー対応のドットサイトを使うか、ステー類を自作するなどの方法になりますが、今回は、ステーを流用加工することにしました。

先程、説明した様にドットサイトにはオープンタイプがあり、どちらを選ぶかは好みで選べばよいと思いますが、経験上ではオープンタイプの方が壊れやすい印象がありますので、チューブタイプを選択することにしました。

用意するもの

  • ドットサイト
  • 1/4のボルトもしくは、ずん切り
  • アルミの平板(幅20mm、厚さ2mm)
  • クイックリリースプレート(汎用)
  • 小型雲台
  • 工具(金ノコ・ヤスリ・ドリル・1/4タップ)

ベースは、クイックリリースプレートではなくアルミの平板を加工しても良いですが、価格もそれほど高くなくカメラ用ですので取付ネジや滑り止めも施されていますので使い勝手がよいです。剛性を確保しながら肉抜きされていますので、重量も見た目ほどではありません。

  • ドットサイトのベースとなるプレートには、ホームセンターなどで売っている幅2cm、厚み2mm程度の平板の両サイドを約45度に削りドットサイト爪が掛かるように加工します。そして平板の雲台を取り付ける1/4のネジ穴を作っておいてください。画像では、部材を使いまわしているのでネジ穴がたくさん開いていますが、丁度よさそうな位置に一つで充分です。
  • クイックリリースプレートプレートの横の部分は使いませんので、キャップボルトを2本緩め取り外します。
  • その取り外した部分にドリルで下穴を開け、1/4のタップでねじを切ります。
  • 次に、ボルトかずん切りを必要な長さに切り、1/4タップを切ったネジ穴にねじ込みます。
  • ネジ部分に雲台を取り付ければ完成です。

ドットサイト本体で照準の調整ができますが、自由雲台を使っているので雲台で照準を合わせれば、使用可能になります。

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最後に

焦点距離が延びると、導入するのに時間がかかってしまい、その間に飛ばれてしまうなんてことを防ぐためにドットサイトをお勧めします。

野鳥撮影を長く行っている方の中には、「そんなものは邪道だ」とおっしゃられる方もおられますが、人に迷惑をかけるわけでもないので気にする必要はありません。せっかくのチャンスを逃して後悔するよりも、チャンスに強くなるための一つの手段ですと捉えればよいと思います。

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