AF-P DX NIKKOR 70-300mm f4.5-6.3G ED VR+NIKON1 J5 絞りによる画質変化

カメラ

前回、AF-P DX NIKKOR 70-300mm f4.5-6.3G ED VR+NIKON1 J5の試写を行いましたが、あいにくの天候でシャッタースピードが上がらずで、絞り込むことができなかったので、今回は絞り値による画質の変化を試してみました。

NIKON1 J5は、小さなイメージセンサーを搭載した古い機種ですので、お世辞にも高感度耐性が良いとは言えません。出来れば ISO200 で撮影したいところです。そのため、ISO感度をは200 で撮影しています。

今シーズン鳥運に見放されており、「昨日まで居てたのに」と言う事が多いだけでなく、試写のモデルとしてじっくり撮影させてくれる野鳥にもなかなか巡り合えず、近づくとすぐに逃げてしまうモズ組んで試写しましたが、絞りを変えて撮影している余裕がなく、F8で撮影しています。

等倍サイズに切り抜いたものですが、背中に直射日光が当たっている部分や背景にパープルフリンジ出ています。(クリックで拡大)

少し近づくと飛んでしまうので、苦労させられましたが、AF-P DX NIKKOR 70-300mm f4.5-6.3G ED VR+NIKON1 J5 の組み合わせは軽いので、素早く動け焦点距離が長いので、このような撮影対象の時は、ものすごく有利さを感じました。

枝の混んだところに隠れていましたが、すき間から狙いました。810mmを手持ちで撮影できるからこそ、このようなシーンでも撮影可能なのがNIKON1シリーズの強みですね。

せっかくのズームレンズですので、引いた画像も載せておきます。NIKON1 J5との組み合わせでは、換算189mm~810mmのレンズとして使用することができます。画像は85mm(229mm相当)

等倍で見てみると、ちゃんと改像しています。NIKON1の最大のメリットは、換算焦点距離が延びる事ですが、逆に広角側が弱いのがデメリットと言えます。しかし野鳥撮影においては、被写体が余程近いか、野鳥の群れを広範囲に写したいといったケース以外は、ほぼ困る事はありませんが、状況によって引けることが、このレンズのメリットでもあります。

それでは、絞りを変化させたときの画像を見ていただきますが、じっとしてくれる野鳥がいなかったので、休憩中のハトさんで比較してみました。それぞれ等倍相当にトリミングしています。(クリックで拡大)

この比較で見ると、絞り込んだ際の「解像度」は、F6.3の開放が一番良い感じがします。F8の時はあまり変わらないか若干悪くなっている感じです。

次に、シャッタースピードを固定しISO感度を変えた時の解像具合を見る為に「AF-P DX NIKKOR 70-300mm f4.5-6.3G ED VR 」を電子マウントアダプター「FRINGER FR-FTX1」でX-T30に接続し比較してみることにしました。(クリックで拡大)

胸元の毛の解像感で比較すると、若干ですが絞り開放(F6.3)が一番解像しているように見受けられます。

次に、絞り込んだ際のパープルフリンジの状態を見ていきます。解放であるF6.3からF8に絞り込むと明らかに減少はしていますが、まだまだ盛大に発生しています。

さらにF11まで絞り込むと、かなり目立たなくなりましたがまだ発生していますね。そしてF16まで絞り込むと、目立たなくなりました。しかし、NIKON1のように高感度の耐性の低いカメラで、特に野鳥の撮影においてF16まで絞り込むのは現実的ではないので、パープルフリンジは我慢するほかなさそうです。

最後に

「AF-P DX NIKKOR 70-300mm f4.5-6.3G ED VR 」 は手振れ補正があるとはいえ、望遠時の開放F値が暗いこともあり、絞り開放で使えるのは有り難いところです。また軽量なズームレンズであるにもかかわらず、それなりに解像感もあり使い勝手の良いレンズですが、パープルフリンジが出る点が残念です。その点を価格的に致し方ないと割り切れるかどうかが、このレンズの評価を分けるポイントになりそうです。

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